2017年11月17日金曜日

15代酒井田柿右衛門展に行ってきました

11月17日 水彩 158×227㎜
「酒井田柿右衛門のつぼ」

郡山市のうすいデパートにて、
15代・酒井田柿右衛門の展覧会が開かれると知り、家族総出で赴きました。
開幕する所だったらしく、カメラなどが構えられたなかでの鑑賞でした。

12代、13代、14代で、明治の頃に途絶えてしまっていた、米のとぎ汁のような色味の「濁手」を、佐賀県有田町の地元の泉山の石などで技術を復活させた、酒井田柿右衛門。14代は、その功績を称えられ、人間国宝にも指定されました。
3年ほど前にはじめて興味をもったのですが、
14代さんは割と若くしてお亡くなりになったそうです。

そして、現在は15代酒井田柿右衛門さんが当主となって窯元を運営していらっしゃるようです。

江戸時代の初代柿右衛門が、朱で柿の色をどう魅力的に出すか、という事で、この乳白色の白地が考案しました。
それから一時期景徳鎮のきらびやかな色絵が流行り出すと、白地の磁器は下火になるものの、近代になって再び白地の色絵が復活します。

先代の14代柿右衛門さんが、列車デザイナーの水戸岡鋭司さんとのコラボで、調度品を作るドキュメントで初めて知ったのですが、15代柿右衛門さんが襲名される前で、常に伝統を絶やしてはいけないと切実に立ち向かう様子が印象的でした。

当代の白い濁手も健在で、写真で見るのとは全く印象が違います。
サーフェイスの張りのある白さは、やはり素晴らしいです。
絵付けについては、桜文など朱色を多く使う絵はもちろんのこと、
全体的に青系が勝るものもあります。
松の枝、竹の葉などを、写生に基づいてはいるものの、先代よりも、
全体を幾何学模様として強く意識して捉えたデザインになっているものが多い印象がありました。

どんぐりの木の葉っぱなどの葉脈の描かれ方には個人的に堅い印象を持ちましたが、
伝統を継承しつつもどこかを変えなくてはならないという、
作者の葛藤が見え隠れするように思えました。
伝統も守りつつ、時代にあったものを作るにはどうしたらいいかと悩まれていて、
これからどう変わっていくのかが楽しみです。

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10月20日

アクリル・SMサイズ 犬や馬とか描いてると思うけど、 自分が擬人化とか云々手を加える前に、 勝手に人の顔っぽくなってくれているもんなんだよなあ。別に自分がどうこうしなくても。