2018年12月16日日曜日

佐藤玄々

「みつめるさき」 インク・水彩



















福島県立美術館で佐藤玄々という彫刻家を知人のアーティストにすすめられたので、
最終日に覗いてきました。

「常設は行ってもいいけど企画展の後だと熱が冷めるから後にはしないほうがいいよ」
と言われたので、まず常設へGO。
あれ?またレイアウトが変わってる。しばらく見てない、子供のころに見た大山忠作の絵がまたある。
そんで、ヤノベケンジの船のミクストメディアアートも見かけた。
巨大な絵本も設置してありましたが、物語性をつけてオブジェを飾るという手もあるんですね。
県美では新しく現代美術が入ってきましたな。それなりに面白かったですよ。

真打の佐藤先生の作品展へ。

まず、おじや父の影響で仏画や仏像を若いころに作ったものが並んでいる。
渡仏は国費で30過ぎころになったそうですが、本場の新しい考え方も取り入れつつ、
ロダンなどに影響されたような写実彫刻も。アジアの僧侶の作品もありましたが、
明らかに顔が西洋人が入っている。

この辺から凄くなってきます。
竹筒についたトカゲの精巧なこと・・・
だんだん全体的なムーブメントが漫画的になり、量感や面のきめ細やかさが
面白くなってくるのもこのへんです。
うわあ、彫刻は専門じゃないけど、もう太刀打ちできん・・・・
なんていうか、色もすごくきれいなんですよ。岩絵の具じゃなきゃできないのかなあ。

神狗さんから、ジャコウネコまで。このへんは極まってます。
猫さまはかなり好みです、背中がとっくりのようで色っぽい。
工房制という事で、同じテーマでたくさん作られているのですね。
それにしても、福島出身でこんな人がいたとは。
生誕130年なのでまだそれほど時代が経った人ではないですが、
地元の文化財を再発見させられた展示会だったと思います。

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